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これからの歯科医院の「あり方」を考える(提供:MMPG)

(提供:MMPG)

これからの歯科医院の「あり方」を考える


■まずは自己紹介から
はじめまして、大阪市で開業しております諸井英徳と申します。CHP研究会というスタディーグループを主宰しております。今回ご縁があって、このデンタルだよりに連載を持たせて頂くことになりました。私なりの医院経営哲学を語らせて頂ければと思っています。どうぞよろしくお願いします。

■経営者としてのスタート
私は、1993年に現在地、大阪市阿倍野区で開業しました。30歳でした。阿倍野区という地域は、おもに住宅地であり昼間の人口が増えるような場所ではありません。さらに、人口10万人に対して120軒の歯科医院が存在する、歯科医院過密地域でした。そんな場所で開業することを、ディーラーさん、メーカーさん、金融機関、様々な人が有難いことに反対してくれました、今思えば。しかし、若いころの人間には素晴らしい力が備わっています。「無謀」という力です。英語でいえば“No Plan ”、まさに何の脈略も無かったのですが、どうしても「阿倍野で開業したい!」となぜか強く思ってしまったのです。
当然というべきでしょう、最初の3年間は悲惨な経営状況でした。一日来院者数は、10人を下回り、技工所やディーラーの営業マンからは「シングルプレーヤー」と有難い呼称まで頂いておりました。
そんな“No Plan”で歯科医院を始めた私が、皆様に「経営哲学」を語ろうとするのですから、おかしな話です。しかし今思えば、まったく患者さんが来ない時期を経験し、その時に様々な研修会や、あらゆるジャンルの書物に触れ、様々な経験を積めたことは、無駄ではなかったのでした。
 「効率」だけを語る時、忘れてしまう大切なことが「非効率」の中に潜んでいるのかも知れませんね。

■ヘルスプロモーションとの出会い
さて、そんなシングルプレーヤーだった私に大きな転機が訪れたのは、1998年のことでした。福岡市で開業されている築山雄次先生の診療所を見学させて頂き、それまでの私の悶々とした想いが一気 に晴れたのです。まさに、運命の出会いでした。   
 築山先生から、「この診療所の『あり方』の根底にはヘルスプロモーションという考え方がある」ということを教えて頂き、私たちもその「ヘルスプロモーション」とやらを学ぶべく、福岡予防歯科研究会(当時の名称。現在はNPO法人ウェルビーング)の門を叩きました。
すべては「ヘルスプロモーション」から始まったのでした。

■あえて言うなら「事業立地」
実は私は、2005年に神戸大学大学院経営学研究科に社会人大学院生として入学し、「経営学」という切り口から歯科医院の「あり方」を探るべく、学び、研究を重ねてきました。そんな経営学の徒として、ヘルスプロモーションとの出会いを振り返るならば、「事業立地の変更」とでも言うべきかと思います。
「事業立地」というのは、決して物理的な場所、つまり「駅前」であるとか、「住宅地」であるとか、「激戦地」などという考え方とは違います。本来、人間の仕事というのは、他人に対する「価値の提供」が大前提です。他人に対して何か「良きこと」を提供し、その対価を得ることが仕事の本来の姿です。
その「良きこと」を何と考えるのか、誰に対して「良きこと」を提供するのか、どんな時に「良きこと」を提供するのか、どこで提供するのか、どのように提供するのか、これらを考えることに「事業立地」の正体があります。
まさに、この「事業立地」についてきちんと考え方を整理することが、これからの歯科医院経営には必要であると感じています。「修理工場」からの完全なる転換が必要であると感じています。

次号以降、私の連載では経営の「やり方」ではなく、むしろ経営の「あり方」を中心に、皆様の素晴らしい未来を少しでも応援できるようにお話しを進めさせて頂ければと考えております。どうぞよろしくお願いします。

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