更新日:2010年02月16日
(提供:MMPG)
歯科医院の戦略経営
■経営戦略とは何か?
医院経営にとって最も重要なものは「経営戦略」であると認識したとして、次には「経営戦略とはいったい何か?」を明確にしなければなりません。
経営戦略とは経営課題を合目的的に体系づけることであり、医院経営の根幹的な目的である存続に向けて経営政策が立案され体系化され、具体的実施計画として組み上げられ総合化されることです。
ここで、経営目的と経営計画について考察してみましょう。
医院は人間生活の場である社会的なマクロのシステムの中で生存する生き物であり、経済的には最少単位をなす組織体です。即ち、医院はそれに属する人々にとっては経済生活の本拠であり、社会生活の場としてもウエイトが高いのです。またその医院が立地する経済圏に住む人達にとっては、医院行動いかんによって功罪いずれにおいてもそれなりの影響を与える存在であることは確かです。
医院が社会的な公器であり、社会福祉の面から見て有用であり続ける限り、存続し発展することを使命とするのです(経営学上ゴーイングコンサーンと言われていること)。
医院はそれ自体に組織体としての目的や目標の体系を持ちますが、それらを収束すべき最終的な目的は上記の意味から「存続し続けること」でなければなりません。
しかしながら、医院の「経営環境」は時々刻々変転し、過去にはその医院の存在を支えた環境要件が将来をも保証するとは全く限らないことは、前段(デンタルだより№0201参照)の巨大医院であっても倒産すると言う現実の事例からも明らかなのです。
全ての経営者は、この「存続し続けること」と「発展」を十分に認識されながら、ご自分の会社を運営しておりますが、スタッフの中でどれほど多くの方が、医院経営者と同じようにこのことを認識されているでしょうか。
「経営環境」は、マクロ的な社会的経済的情勢の変化と併せ、顧客(患者)・競合医院・関連業界・法的規制など多くの側面から構成されている事はご承知の通りです。これらの経営環境の変化に適応して存続していく医院はまさしく「環境に適応する業」です。
つまり、歯科医院経営者であるあなたの医院は何業であるかと問われたとき、その答えは歯科医院業ではなく、「環境適応業である」と答えなければならないのです。
まさに医院は「環境適応しなければならない生き物」であり、経営者は「環境に適応する」ことを何よりも優先して取り組まねばならないのです。
医院の最終的な目標が「社会的に有用な形で存続し続けること」であり、その前提条件が「医院の行う経済活動が社会的責任の遂行と直結すること」でなければならないと認識すれば、医院経営の任に当たる歯科医院経営者は社会から容認される医院として、「我医院は確実に存続し続けることができるのか」という根源的な問いかけに正面から取り組む必要があるでしょう。
経営環境の中に、競合要因の中に、自社の有する資源の中に、顧客の価値観変化の中に、技術的進歩の中に、自らの歯科医院の存続を危うくする要因を見出し、それらに対して的確に経営改善策を取らねばなりません。
根源的問いかけに対し経営者が正面から取り組むとはこのことをいうのであり、その取り組み方は総花的ではなく、「存続へ向けて最も効果的な手段の重点化、体系化されること」が重要なのです。なぜなら通常の場合、医院の有する経営資源や対応力は明らかに有限であるからです。
結論は、確実な安定成長経営を実現するためには「戦略的中期経営計画」の立案に取り組み、その実践活動を確実に展開することが勝ち残りの第一歩となるのです。
ここで歯科医院経営者としての意思決定をしなければなりません、「経営を学び」実践を通じ「ホンモノの経営者となる」という決断です。この決断なしには経営成果を確保する事は難しいのです。
以下続く